白斑

白斑とは?
皮膚の色素が自然に無くなり白い斑点ができるのが「白斑」です。体のどこにでも症状は現れます。斑点の大きさや場所は様々で、普通は体の左右に同様に現れます。一般的な個所としては、

骨ばった箇所 - 手の甲、指、ひじ、ひざ
開口部の周り- 目、口、鼻の周り
ひだになった部分 - 脇の下、股の付け根
他の部分 ? 脚、手首、乳首、性器
切り傷や火傷のような損傷した部分の上に出来ることもあります
白斑のできた部分の体毛も白くなる場合があります

医学的には、白斑は原因不明で治らないものとされています。色素を作るメラニン細胞(メラノサイト)が無くなることで、正常な皮膚の色が失われます。今のところ、メラニン色素が無くなるのは、主に自己免疫作用か遺伝的な要因と考えられています。言いかえれば、免疫系が誤って色素を作る細胞を攻撃しているということです。白斑は年齢に関わらず現れますが、感染することはありません。 

白斑に対する一般的な医療は、主に症状を隠したり、日よけで日焼けを防いだりすることです。コルチコステロイドクリーム、ソラーレン光化学療法(PUVA)、肌のムラを隠す化粧品が一番多く用いられています。皮膚の病気に関係した羞恥心を扱うのは、カウンセリングが有効でしょう。

エドガー・ケイシーの見方
エドガー・ケイシーは白斑に悩む個人に、いくつかリーディングを与えています。白斑があると診断された方もいましたが、単に、ケイシーに白斑について聞いただけの人もいます。

リーディング464-2では、白斑という言葉は記されていないながら、症状が簡単に記述され、この症状は排泄不良が原因であるとするケイシーによって同様に明快な説明が示されました。

(Q) 手や(前)腕にできた大きな白い斑点の原因は何でしょう
(A) 排泄不良 (464-2)
(ケイシーによれば、白斑には)同化不良、排泄不良、循環不良や心理的なストレスなどを含んだ体全体の問題が認められています。排泄を改善するようにというアドバイスの中では、食事療法として肉の量を極力減らすか、もしくは全く食べないようにし、その代わり、緑の野菜の量を増やすよう勧めました。さらに、消化管を通じた排泄を促すために、必要に応じ、下剤の服用を勧めました。病理学の観点からは、肝機能の不良が要因と言われています。肝臓が関係していることは、白斑の人に対するリーディングで常に述べられました。

リーディング779-25でも、排泄不良と肝機能不全を白い斑点とを関連付けています。
(Q) 手の甲や手首の白い斑点の原因は何ですか?
(A) 「循環不良。このため、消化管全体の機能、特に肝機能を活性化する必要がある。排泄促進剤として、ヒマシ油パックやオリーブオイルを使用することを勧める。もし腹部の張りを強く感じたなら、必要に応じて、軽い洗腸を行う」(779-25)

ヒマシ油パックやオリーブオイルを口から摂取することで肝臓を刺激し、消化管を洗浄します。腸管を洗浄する洗腸も有効です。特に適切な食事が重要となり、魚、鶏、羊など肉類の量を減らしたり、豚や牛の肉を食べないこと、揚げ物を食べないことなどが勧められています。酸とアルカリのバランスを保つことも大切なポイントです。白斑の人に対するリーディングの多くの場合と同様に、治癒の過程に積極的に取り組む姿勢を持ち続けるようにして下さい。

(Q) 精神面はどうですか?
(A) 「前向きに考えること。もちろん、気持ちは体調により変化するものだ。前向きで創造的な精神的な態度を維持すること。霊的な影響を高め、体の状態が「創造的な力」により大きく拠ることで、前向きな態度が生まれることを思い出しなさい。そのような方法や態度を維持しなさい」(779-25)

適切な精神的な姿勢が重要だということはMs.3338の場合にも強調されています。彼女の記事の補足情報では、次のように書かれています。

「子供の頃から大きな白い斑点が皮膚にできていましたが、今は全身に広がっています。顔や腕にできて以来、とても恥ずかしい思いをしています。医者によると白斑と呼ばれるもので、皮膚の色素が無くなる病で治らないとのことです。わたしは、何らかの原因や治療法があるに違いないと思います。どうかお知恵をお貸しください。」

「長期にわたる症状だということから、明らかな改善が現れるまでには時間と忍耐が必要になるであろう。これは治療が難しい症状である。外表皮や上皮の色素が色を変えたり白い斑点を作ったりする腺の化学作用の力が不足している。特別な軟膏を塗っていなければ、時に、少しうろこのようになることもあるであろう。 

我々がみるところ、治癒はできるが、長い期間が必要である。食事のみならず、体に関する様々な習慣に於いて、総合的な処置が必要になる。

なぜなら、これは腺の機能が乱れているためで、皮膚細胞の再生力あるいは表皮循環の源である体のあらゆる機能に関係しているからである。 

我々には、もちろん、肝臓にも斑点が出来ていることが見てとれる」(3338-1)

肝臓はここでも病気の過程に関係しています。肝臓は体内で最大の分泌機関で、無数の化学物質を分泌しています。ケイシー・リーディングでは、この重要な臓器は、しばしば皮膚の状態と関連付けられています。この女性に(ケイシーが)提案した処置は、分泌腺、特に肝臓に重点が置かれています。ヨウ素を含んだ薬剤・アトミダインが分泌腺を浄化するために処方されました。さらにブタクサと乳酸ペプシンを含んだ強壮剤が、肝臓を刺激して消化管を洗浄するために勧められています。

「この強壮剤は肝機能を高め、強力な下剤として作用する。少なくとも3日間の服用を行ったあと、フルセッションの高圧洗腸を行う。2週間で2回の高圧洗浄が必要であろう」(3338-1)

※ 訳注:この前のリーディングの文章内で、この強壮剤を1日1回、小さじ1杯ずつ摂取するよう勧められている。

肝臓を刺激し腺の浄化をするトニック薬に加え、腸内洗浄や果物や野菜を主とする食事療法、全身のオイルマッサージが勧められました。

ブタクサは白斑の男性に指示した強壮剤にも含まれていました。Mr.236が提示した補足情報で、この男性は以下のように述べています。

「私は医者が近代医学では対処できないとする問題を抱えています。医者はそれを白斑または白い皮膚と呼んでいます。3年ほど前に首に数個の白い斑点が出来たのが始まりです。今ではこの斑点は大きくなり、腕や手にも斑点が出始めています。」

この症状に対してエドガー・ケイシーは、これは肝臓と腎臓の問題だと述べました。これら要の臓器は、体から水分を排泄するのに欠かせないものです。

この男性の場合、肝臓と腎臓の機能不全で血液に水分が残り、リンパ液の循環の中に入り込んで、結果、体の外側にその影響が現われているのです。即ち、基本的な問題は排泄が不十分なことです。肝臓や腎臓が消化管や尿を通じて排泄するはずの毒素が(汗を介したもう1つの排泄経路で)皮膚に到達して、白斑に特有の白い斑点を生じているのです。

体内浄化を促す食事療法に加え、高圧洗腸やブタクサ、ササフラスの根、キナノキの皮、トル(tole)を含んだ特別の強壮剤が勧められました。この薬草による強壮剤の成分は、肝臓や腎臓の機能を刺激し全身の排泄を改善するために、多くのリーディングで推奨されています。

エドガー・ケイシーの治療例
エドガー・ケイシーリーディングに基づき、白斑に対して、以下の基本的な治療を推奨します。

1.肝臓を刺激する

肝臓を刺激し、消化管を通じた排泄を改善することを意図して、熱いひまし油で肝臓部分を湿布した後、オリーブオイルを飲む。ブタクサのチンキ剤も肝臓を刺激するために勧められる。 

2.食事療法

同化と排泄を改善するために、ケイシーの基本的な食事療法を勧める。この食事療法は、酸とアルカリの均衡を適切に維持するとともに、体内毒素を発生させたり、(消化活動によって)エネルギーを消耗する食べ物を避けることに重点が置かれている。この食事療法は果物と野菜を主に摂る一方、揚げ物や精製された炭水化物-訳注:白米、精製小麦から作られた白いパンやうどん、パスタなど-(所謂、ジャンクフード)を避けることが基本となる。特定の食べ物の組み合わせも重視する。 

3.体内の浄化

水療法として、毎日コップに6~8杯の純水を飲むこと、高圧腸内洗浄(こちらが望ましい)、または家庭での洗腸、新鮮な果物や野菜を摂る浄化食事療法が含まれる。上に書いたように、腹部を覆うひまし油湿布も体内の浄化を助ける。

4.ヨウ素を含んだ薬(アトミダイン)

分泌腺の組織を浄化するのに、(定期的に)アトミダインの服用を勧めます。

(注記)アトミダインは必ず医師の指示に従って服用すること。 

5.態度や感情

ヒーリングにおける精神的、感情的アスペクトはケイシーリーディングでたびたび取り上げられている。「自分は治る」と強く願うという姿勢は特に重要である。精神面・感情面での積極的な姿勢は、治るという難しい目標(理想)に集中することで培われ、維持することができる。 

脚注:上記の情報は、自己診断や自己処置を意図したものではありません。ケイシーの健康データベースの情報を利用するに当たり、資格をもった健康管理の専門家にご相談ください。

翻訳:岡田栄 

この記事は、
AREのEdgar Cayce Health Resource Database(All rights reserved)を翻訳したものです。

追記:下記の白斑の女性へのリーディングでは、食事を1日2回以上食べない、酢を使わないことをアドバイスしています。

「・・・ただし1日に2回以上は食事をしてはならない。よろしいかな。

というのも、この人は消化系を休める必要があるからだ。朝食と夕食を取り、昼食は取らない。サラダも、酢などの酸を含む成分には気をつけること。よろしいかな?  緑色の野菜をできるだけ沢山食べることだ」236-1

ケイシーは通常、食用酢として穀物酢ではなくリンゴ酢を勧めていますが、白斑の方は、しばらくドレッシングは自家製のものを作り、その際には、レモンの絞り汁やりんご酢をごく少量使うようにされたほうがいいかもしれません。

有機リンゴ酢

リーディング番号1490-1の「髪の毛の色を戻すためにどうしたらいいか?」という質問に対しては、ほかの皮膚の症状が消えれば一緒に消えると述べています。

それには、全身のオイルマッサージが勧められており、症状が出ている部分だけではなく、全身のオイルマッサージを、週に1度、少なくとも10日に1度は行うようにアドバイスがなされています。

マッサージオイルとしては、オリーブオイルやピーナツオイルが単独で、もしくは混合したものが勧められました。

大地と光マッサージオイル(オリーブとピーナツの混合オイル)

DVD「家庭で行うケイシー療法」

書籍「自然療法で乾癬を治す」

書籍「フィットフォーライフ」

ひまし油湿布

ブタクサのチンキ・アトミダイン(海外通販)