多発性硬化症(MS)を克服する
多発性硬化症(MS)をウェットセルで克服
メイブリット ハンセン
37才のとき、多発性硬化症(通称:MS)に罹っていることが分かった。MSは、中枢神経系(脳と脊髄)が変性する原因不明の病気である。MSは、神経を覆うミエリン鞘を破壊する。ミエリンが破壊されると、神経インパルスは、脳から身体の各部へ伝達されなくなってしまう。そのため脳の機能、筋肉運動機能、そして内蔵機能が悪化し、通常、障害が永久的に残る。MSはまた免疫系の病気でもある。障害が脳のどの部分に表れたかで、MSに 罹った患者一人一人に、それぞれ独自の症状が出る。私に顕れた症状というのは、身体がうずく、痺れる、目のかすむ、物がかすれて二重に見える、言葉がうまくでない、筋肉に力が入らない、身体の各部分の協調がうまくいかない、筋肉のけいれん、膀胱及び大腸の機能障害、バランスがとれない、精神障害、激しい足の痛み、麻痺、などというものだった。MSは,ふつう深刻な神経系の病がいろいろな組み合わせで表れ、その次に完全なあるいは部分的な緩解状態となる。しかしながら、その間もゆっくりと病状が進み、最終的には、障害が増大し、永久的に残る。また、免疫系が破壊されるために、常に感染症にかかりやすくなる。
あるとき,原因なしで血圧が上がり,また軽い脳梗塞が続けて起きたので入院した。そのときに、医者が私のこの病気に気づいたのだ。車椅子に乗って退院したと き、もう一度活気に満ちた生活ができる可能性は、あまりないと悟った。プロフェッショナルとして仕事で成功した私だったのに、ほんのわずかしか身体の機能がきかない病人に一変した事実にがっくりした。そのときは、エドガ―・ケイシ―のリーディング、そしてリーディングの中で勧められるウェットセルという変わった装置についてはほとんど知らなかった。
しかし、今日,私はその驚くべきウェットセルの可能性を知っている。私はこの四ヶ月間、定期的にウェットセルのお世話になっているのだが、症状が非常に向上したおかげで、再び活発なプロフェッショナルそして社会生活を送らせてもらっている。私の神経の不整に気づく人はほとんどいない。私はケイシ―の装置のみを使ったわけではないが、言えることは、この装置を使った途端、症状が目立って急速によくなったのだ。
私の場合、MSは健康上の初めての障害ではなかった。大人になってからほとんどいつも、なにかしら深刻な体の問題をかかえており、普通の処方薬でなんとか対処してきた。私の健康は、三十歳前半で受けた子宮全摘手術後、最悪の危機を向かえた。気分の急激な変化や錯乱、失念、しびれは、手術後にみられる症状ということで、あっさり片付けられてしまった。バランスを失ったり、時々転んだりするのは、私が不注意だからということにされてしまった。このように診断されたのだが、血圧は安定するどころか上がる一方だった。この高血圧が原因で、軽い脳梗塞が続けて起こり、また、MSと毛細血管の病という二つの神経疾患に病んでいることも判明したのだ。
退院したとき、広範にわたる物理療法、スピーチ療法、そしてプレドニゾン(訳注:広範囲に使われる大変ポピュラーなステロイド剤)が、リハビリのお決まりコースであった。物理療法は、温熱,マッサージ、それと右手、腕そして足の力と協調を再建するようにデザインされた活動が組まれていた。この治療は、効を奏した。六週間で車椅子が要らなくなり、まもなく、会話能力と書記能力が少し戻った。三ヶ月で、私は限られた範囲内ではあったが、会社に復帰することができた。しかしながら、私はまだ単純な家事やおなべを持ったり食事を作ることすら出来なかった。また私は、MSの兆候として頻繁に起こるひどい疲労感に苦しんだ。左脳による活動、特に算数はかなり大変な作業であった。
車椅子の使用をやめて四ヶ月後、再びMSが目立って悪化し、そのため再度、言語機能と手足の運動機能が著しく損なわれた。歩行、バランス、会話、手の操作がひどく困難となった。視力も害された。仕事は、パートタイムでしかできなくなり、それ以外のエネルギーなど全くなかった。私は、本を持ち上げることも瓶のふたを開ける力もなくなったので、主人が家事を全てやることになった。一年半にわたり、副腎皮質ホルモンであるプレドニゾンを、毎日ではないが飲み始めた。しかし,プレドニゾンの危険な副作用として知られる高血圧(すでに患っていた)、潰瘍、ホルモン活動の抑制、そして糖尿病などが、心配だった。続いて また病状が悪化したが、前よりは少し増しとなった。ところが、悪化する回数は、以前よりもっと頻繁になった。このパターンは、障害がじょじょに永久的に残る危険な傾向を警告していた。MSで予測される限度を超える痛みがおこったときには、膠原病のひとつである全身性エリテマトーデスもあるのではないかと疑われた。プレドニゾンは、通常この病気の治療に使われる薬でもある。
ある日バージニアビーチにいた際、AREの本屋でMSに関する本を買った。私は、次のことを学んだ。プレドニゾンは、MSの症状を軽減するだけで、治療薬でないだけでなく免疫系を弱めるのは知っていたが、最終的には、MSを進行させるのだ。その時点で、私は、違う治療法を探さなければと思い立った。同じ日に、私は、MSに関してのケイシ―・リーディングを二、三、研究して、リーディングによるとウェットセル装置という道具が勧められていることが分かった。 しかしながら、その装置の本質は、私にはよくわからなかった。
もし医者の勧める通りにしていたら、私は、永久に車椅子生活で、働くことなどできなかっただろう。幸運なことに、私は、自然治癒の代替法に導かれ、奇跡的な結果をだしたのだ。
私は、フラワー・エッセンス、宝石を使ったフラワーエッセンスのようなもの、薬草、アミノ酸、そして他の栄養剤を試し始めた。フラワー・エッセンスと宝石精髄は、特に重要だった。というのは、それは体の波動を扱うからだ。またそれは、ウェットセルの波動の原則にいくためのプレリュードでもあった。
一年間薬草と栄養剤を使うと、私の症状は安定し、ある意味では向上した。言語機能も完全に戻り、仕事上でも正常に職務を果たせるようになった。身体のバラン スと協調もかなりよくなり、視力もほとんど正常になった。加えて、高血圧の薬とステロイドもやめることができた。しかしながら、歩行はのろかった。左半身に衰弱感があり、右半身にもかなりの衰弱が残った。
水銀の歯の詰物が、MSを始め、他の免疫疾患と関連があると知って、水銀の詰物を変えてもらった。水銀の詰物は、スエーデンでは、使用禁止なのに、アメリカ歯科協会は、その害を認めないのだ。
その後、私はウェットセル装置を使ったことのある人に出会った。その人が私に装置の使用を勧め、私自信も治癒過程にこの新しいステップを取り入れるよう導かれていると強く感じた。なぜなら、ケイシ―は、特に中枢神経系を再建するためにウェットセルを勧めたからだ。私は、ウェットセルを購入し、家で使い始めた。
ウェットセル電池は、或る溶液の入った瓶を介して、いろいろな波動を肉体に取り入れるようデザインされている。私の場合、金、銀そして樟脳の三種類の溶液を装置に使った。金は、元気回復の波動、銀は、神経刺激、そして樟脳は、リンパ系を刺激する。
ケイシー・リーディングによると、顕著な治癒が現われるのに、ふつうは数ヶ月かかるとあったので、先の長い過程を予想していた。しかし、私は、すぐにポジティブな感覚がしたのだ。装置を使うたびに涌き出る健康感に、いっそうの興奮を覚えた。私は、一番弱い右半身に起こった強力な波動感に気づいた。
傷が治るときに皮膚がつっぱるように、最終的には、どこか突っ張るような感じがあった。私は、特に右側がそうだったが、右側も左側も両方とも力が増してきた。エネルギーのレベルが上がり、スタミナもついたので、前よりもずっと速い速度で歩き始めるようになった。まもなく私は、毎日一時間以上も浜辺を散歩することができた。前は、家事や他の手仕事をすると体調が悪くなったのに、そういうこともやり始めた。
向上は他の面でも少しずつでてきた。大腸にあった損傷が治り始めたおかげで、浄化と排泄の目的で使っていた薬草の多くをやめることができた。膀胱の機能もずっとよくなった。食欲も増した。眠る時間も少なくてすむようになった。足の痛みもやわらぎ、慢性膣炎もおさまった。関節炎による腫れは消え、炎症を抑えるアスピリンやフェルディン(訳注:消炎鎮痛剤の商標名)を飲む必要もなくなった。慢性副鼻腔炎に使用したドリクソラルや抗生物質も除くことができた。背骨までもが勝手に再調整しているようだった。私が止めた最後の薬は、痛み、筋肉痙攣、筋肉硬直のために飲んでいた筋肉弛緩剤、パラフォン・フォルテだった。
私は、ほんの数週間で本当に驚くべき進歩をとげたのだ。計算能力もふくめて、心的機能も再び正常になった。そのとき私は、自分の治癒が完全だと確信した。体内毒素をさらに抜き、障害を受けた大腸を修繕回復するため、高圧洗腸も何度もやった。
ウェットセルを使って四ヶ月もすると、私の健康は、事実上正常にもどった。今では、私にしかわからないほんの少しの筋肉が衰弱があるだけだ。
他の人も、そのような短期間で同じような劇的な治癒を得ることができるのだろうか?私が経験した驚異的な回復には、たくさんの要素が関係していた。
先ず第一に、一年間、浄化と再生を目的として薬草と栄養剤を摂ったことが、ウェットセルに急速に反応した一大要素だったと信じている。私はこの二十年、肉は食べていなかったが、さらに、脂肪、化学薬品、塩、砂糖、そして加工食品を除く前よりもっと厳格な食事療法を始めたことだ。私はまた、蒸留水も大量に飲んだ。
第二に、フラワー・エッセンスと宝石のエッセンスを使った波動セラピーは、私の身体に、ウェットセルから波動のヒーリングを得られる用意をさせるのに非常に重要だった。私の肉体は、この装置が私の体にもたらす元気回復の波動を受けるために、隅から隅まで下準備がなされていたのだ。
フラワー・エッセンスと宝石のエッセンスを使った結果として明らかに現われたのは、自分のも含めてオーラが見えることだった。私がウェットセルを使っていたとき、どの溶液を使うかによって自分のオーラの色と形が異なった。ふつうは、一番再生が必要とされた体のその部分から、一番強く光が出ているのが見えた。 また、私の体で一番治療が必要な所に、ウェットセルの波動が集中されているのも見えた。そのようにして私にはウェットセルが効いていることがわかったのだ。
ウェットセルを使い出して何週間か経ったとき、私は、自分自身はもとより他人のオーラの細部まで見え始めた。今日、その能力は、自分が以前想像した以上のレベル、時空の範囲を超えたレベルにまで発展した。本人が目の前にいなくても、写真や、また時間を超えてオーラが見える。私は、ウェットセルがこのすばらしい才能を高めてくれたと心から信じている。
第三に、このヒーリングにとって、ポジティブで受容性ある私の態度が必要だったのだとわかっている。今、私はケイシーが言った「心は建設者」が何を意味しているのかがしみじみとわかる。私は、真に治癒を望み、また治癒は自分のものになると信じた。そして、ウェットセルが、このヒーリングの奇跡的な最終段階に いくために必要だった波動を与えてくれたのだ。
私は、ケイシーのリーディングをあまりよく知らなかったのに、ケイシ―考案の装置から重大な経験をさせてもらったことをすばらしいと思う。その後、私はケイ シーの教えについてかなり学ばせてもらった。ケイシ―は、ウェットセルをなんと958回も勧めているのだ。関節炎、糖尿病、心臓疾患、白血病、そしてパー キンス氏病など、ちょっと挙げただけでも広い範囲にわたる身体の病に勧めている。
何年も人は、この電池の効用と実行可能性について不思議に思ってきた。この装置に、やっと明るい未来が見える日がきたようだ。ウェットセルが私に効いたのなら、心から元気になりたい人なら誰にでも効くはずだ。また私は、自分が得た感情的、心的霊的治癒という予期せぬおまけまでついてきた。
AREの機関誌 ベンチャーインワードの雑誌記事より
翻訳:フォンテイン知代