喘息患者のメディカルリサーチ
喘息患者によるケイシー療法実践レポート
1998年5月
5名の参加者により、1997年4月、10日間にわたるトリートメントプログラムが実施された。参加者は、エドガー・ケイシー療法による喘息治療の原理を教わった。
ケイシーによると、喘息には多くの原因がある。脊椎の問題、体内毒素、消化系の不良などである。トリートメントは、ケイシーリーディングをベースとした補完的なものであり、参加者は、自分の医学的な治療や薬を変えることは求められていない。
このプログラムでの療法では、食事の改善、整骨及び背骨に沿ってバイブレーターを使うこと、水治療(体内浄化のため)、必要であればCalcidin(ヨードカルシウム)を用いた。参加者は、自宅で6ヶ月間、これらの療法に従い、日誌を提出した。
喘息の症状は、プログラムの前後に査定し、1年後にはフォローアップのためのアンケートが参加者に送付された。5名のうち、3名が半年後の再検査に戻ってきた。レジメを継続的に実施した人は(しかし、誰一人として完璧には従っていない)は、その6ヶ月で、中~大の改善を見せていた。1年後には、5名のうち4名が喘息に関連する生活の質で、中~大の改善があった。改善の度合いは、レジメにいかに従ったかに、明らかに比例していた。
下記は、プログラム開始時、半年後、1年後のアンケートを元にしている。
症例NO.1
44才のスタジオアーティスト。彼女の喘息は、9才以前に始まった。プロジェクト開始時では、参加者の中でも一番ひどい症状があった。プログラム開始から数ヶ月間、彼女はレジメに従うことが出来なかったが、従った後には、顕著な症状の改善が起こった。
プログラム開始時、NO.1はこう述べている。「激しい呼吸困難を伴う気管支の痙攣がしばしばあり、この2年間で7回入院しました」ステロイドの副作用もあったが、リバウンドの激しさから、ステロイドを止めることはできなかった。
「私はこの8年間、市場に出ているほとんど全ての薬を試しました。Accolate(1ヶ月)、Dexacort(5ヶ月)、 Proventil inhaler(8年)、Atrovent inhaler(1年)、更に、カイロプラクティックや鍼灸も試していた。「私は是が非でもケイシー療法を試したいと思っています。いくつかは自分でやってみましたが、もっと包括的なアプローチをしてみたいのです」
NO.1は、半年後のフォローアップに戻って来なかった。最初のトリートメントプログラムを実施している間、彼女は入院を必要とするほどの、深刻な喘息な発作が起こったため、プログラムを完璧にフォローすることができなかった。おそらく、ステロイドの使用を控えようとしたことによるリバウンドだと思われる。自宅に戻った後も、ほとんどのレジメに従うことができなかった。だが、ケイシーが急性の喘息発作に勧めたCalcidinだけは試してみた。下記の報告が指摘するように、彼女はCalcidinによって、ステロイドから脱却できた と信じている。プログラム開始から数ヵ月後、彼女はケイシーの食事法に従い始め、その改善の状態は注目に値する。
1年後のアンケートにこう答えている。喘息「かなり改善」、他の症状「かなり改善」。感情と態度「かなり改善」。喘息薬や減らし、副作用も「かなり減った」。
1年後の感想
「私にとって最も意義深かったことは、Calcidinの使用でした。数年来、肺の専門家の助けで、ステロイドを止めようと試みてきていました。出来ることは何でもやりましたが、ステロイド中止で起こるリバウンドに打ち勝つことはできませんでした。私の主治医は、1997年8月に、私の薬を、最新の非ステロイド剤に変えました。しかし私自身は、自分の感じとして、Calcidinの助け無しでは、ステロイドの使用を中止することは出来なかったと思っています。私はCalcidinを、喘息発作が起こりそうだと思ったときは必ず飲みました。最初の2、3週間は、1日に何度も。それから次の1ヶ月は、1日に1回。そして、今でも、1ヶ月に数回(喘息があった日)は飲んでいます。
1998 年2月末頃、私はついにここ数年間で初めて、正常な感覚を経験し始めました。私は、自分のサポートグループに、特に食事療法を実行するために、友人まで巻き込んでしまいました。それまで完璧なケイシーの食事を食べていなかったからです。食事療法の効果は絶大でした。単に、精製した砂糖で作られた食品を減らしただけでも、驚くべき結果がでました。
これほどまでに回復できたことで、私は他の残りのレジメもやろうとワクワクしています。もっと薬を減らせると期待もしています。メリディアンの方々には、どれほど感謝してもし足りません。私の人生が戻ってきました」
症例NO.2
43才の溶接工。彼の喘息は5才に始まった。レジメにはほどほど従い、中程度の改善があった。
彼は消化にも問題があり「極度の胃弱」と記されている。プログラム開始時に彼はこう記している。「私は食べていないときには体調がいいと感じます。でも食べたいという欲求を押さえることができないため、暴食してしまいます。少しであろうと、たくさんであろうと、食べると私の腹部は2時間くらい膨張します」
最初のプログラム期間、体内浄化のための食事療法、ひまし油湿布、コロニクスなどによって、最も顕著な反応が消化系に対して起こった。彼は自分の胃弱がかなり軽減したことを感じた。
NO.2は、半年後のフォローアップには戻って来なかったが、1年後のアンケートでこう答えている。喘息「改善」、消化の問題「かなり改善」態度と感情「かなり改善」。
NO.2は食事療法は、まあまあ従った。ひまし油湿布は1ヶ月に数回、洗腸は4回以上、背骨へのバイブレーターの使用は、ほとんど毎週行った。Calcidineの摂取やオイルマッサージはしなかった。
症例NO.3
58才の定年退職した女性。彼女は、最初の半年間はレジメによく従い、中程度の改善を見せている。その後、あまりレジメに従わなくなり、 1年後までには症状が元のようになった。
彼女の喘息は、10才のときに始まった。ただ、18才~30才までは喘息は起こっていない。しかし夫の死後1ヵ月後再発した。「大学に行くために家を出てから喘息は止まり、自分の人生を楽しんでいる間は起こりませんでした。結婚生活が憂うつになってから再発しました」
彼女は自分の症状をこう述べている。「短い呼吸。特に朝や運動をしたときに悪化します。風邪や咳があるときには特にゼーゼーという呼吸になります」
半年後、彼女は中程度の改善があった。
「小さな癒しと呼べるものの一つとして7月に滝に登ったことをお知らせします。この滝は高い山脈にあります。私は通常、平地のキャンプ場でさえ、呼吸困難になっていました。私はよりエネルギーに満ち、人生上の新しい魂の目的に出会い、チャレンジをする準備がすっかりできています」
この時、彼女は食事療法にはちゃんと従っており、Calcidineとアトミダインは、中身がなくなるまで飲んでいた。
1年後のフォローアップのとき、彼女はレジメに従わなくなっていた。喘息の症状は「同じ」、他の症状は「改善」、感情と態度は「改善」となっている。NO.3の喘息の症状は再発していた。彼女は食事療法をたまにしかしていなかった。
「ほとんどの症状は消えましたが、しかし最近になって、以前より、もっと症状が出るようになりました。私は食事療法に、これからは、ちゃんと従わないと、と思っています。そうしたらまた良くなっていくと思います。日々の生活はやる気次第です。正しいケイシーの食事の準備をする VS 手早くスパゲティとチーズで済ませるか外食する・・・。私は自分の行動規範を取り戻し、自分の世話をちゃんとしようと思っています」
症例NO.4
省略
症例NO.5
66才の定年退職した女性。8才のときに喘息は始まっていた。半年後、1年後ともに顕著な改善を見せた。
最初のプログラム期間、彼女は自分の症状をこう述べている:「父がヘビースモーカーでした。生涯を通して喘息はありました。発作はなく、肺気腫もありません。慢性の喘息です。花粉症はありましたが、ゼーゼーいうことはありませんでした。運動をすると喘息は起こりました。
私は代替療法を探していました。私は疲れることにうんざりしていました。家族はいませんが、グループサポートを利用することができました。私はグループサポートが有効だと思います。私の精神的な健康がよくなっていきましたから・・・」
半年後のフォローアップで、彼女は顕著な改善を示していた。
1年後、彼女の喘息は「かなり改善」、他の症状も「かなり改善」、感情と態度も「かなり改善」。薬の使用も「かなり減り」、副作用も「かなり減った」。
「ほとんどの喘息患者はPeak Flow Meterを持っています。この数値は自分の酸素度の進歩を見せてくれます。バージニアの帰りは250-300でしたが、25-150になりました。飛行 機の階段を、息をハーハ-も、ゼーゼーもせずに駆け上がれます。アルカリ性の食事は難しいです。約30キロ体重が減りましたが、あと18キロ減量する必要があります。どんなに感謝しているか言葉もありません。このプログラムは、何をすべきか途方にくれて落ち込んでいた私を励ましてくれました」
Copyright c 1999 Meridian Institute
喘息患者によるケイシー療法実践レポート
抄訳:光田菜央子(翻訳ミスを見つけたときにはご連絡下さい)