ひまし油湿布

エドガー・ケイシーは、545件のフィジカルリーディング(健康法)で、ひまし油湿布を勧めました。3000年以上も前から、多くの国のヒーラーもひまし油を活用しており、事実、薬草について書かれた古い文献では、ひまし油を「キリストの御手」と呼んでいます。

最近の研究では、腹部に行ったひまし油湿布は、肝臓や消化器官の働きを高めたり、免疫作用を高めることが証明されています。また、毒素や老廃物の排泄を促し、体内浄化を助けます。さらに、ひまし油湿布を行うことで、身体の深いレベルでのリラックスを感じる人が多く、ストレスの多い現代人には必要不可欠なアイテムと言えます。

※ケイシー療法で使用するひまし油は、冷圧搾で製造された品質の高いものをご使用下さい。精製されていたり、溶剤を使って抽出されたオイルの使用は避けて下さい。

「内服薬として飲まれたひまし油は、単なる下剤にすぎない。しかしながら、湿布をすることにより体内に吸収されたひまし油は、内服のひまし油よりも、より効果を発揮する」 (1433-6)

「ひまし油湿布は、発汗系から吸収されることで、その効果が高められる」 (631-4)

ひまし油とは
一般的には、ヒマ(トウゴマ、学名Ricinus communis L.)というトウダイグサ科の植物の種子を「ヒマシ」といい、これを圧搾して作った油のことをいいます。古くはギリシャ時代から愛用され、中世ヨーロッパでは「キリストの御手(パーマ クリスティ)」と呼ばれていました。伝統的には排毒、下剤として使われることが主だったようです。

ひまし油湿布のやり方

Step1 準備:湿布を作る
防水シートの上にフランネル(3~4枚重ね)を置き、ひまし油を200~250mlを注ぐ。

Step2 加熱:温める
解毒の臓器である肝臓や大腸あたり(右側の肋骨の下部あたり)を湿布が覆うように湿布をあて、温熱ヒーターで1~1時間半温める。
1時間~1時間半、そのままリラックス。キリストの御手で癒しを受けているようなイメージで。
ポイント:湿布中は横になる、瞑想するなどゆったりしましょう。テレビや賑やかな音楽は避けます。

Step3 仕上げ:ふき取り
湿布を外し、重曹を溶かしたお湯にタオルを浸して拭き取る(お湯1ℓに重曹大さじ山盛り2杯)。
身体から出た酸性の老廃物を、重曹のアルカリが中和します。
3日目を終えたらオリーブオイルを小さじ1~3杯飲む。

〈サイクル〉基本は1~3を3日間続けて4日休む。これを3週間行い1週間休むというサイクル。日数やサイクルは体調に合わせて加減する。
ただし身体や自らを再調整するために「湿布をしない日」を必ず作る。

〈交換の目安〉作った湿布は1~2ヶ月間使えます。ただし年齢や体調で1~2日で交換した方がいいことも。
長時間やって汗をかいた、排出した体内老廃物で布にシミが付いた、臭くなったなどの場合はすぐに新しい湿布に交換する。

〈自分専用〉1度作った湿布は、その人専用にし、他の人とは共有しない。

〈保管〉オイルカバーごと湿布を外し、そのまま2つに折りたたむ。ビニール袋などに入れ常温で涼しい場所に保管。