健康の基本CARE

エドガー・ケイシーは46才から晩年までの間に約14,000件のリーディングを行いました。(それ以前に行ったリーディングは、速記録を取らなかったため、記録されていません)。現在記録に残る14,000件のうち、約9,000件で語られていたのが癒しとホリスティックな視点による身体の原理について。
ケイシーは、人は肉体だけの存在ではなく、肉体と心と魂の三位一体で人となり、この3つが調和することで、はじめて完全なる健康体になれると述べています。

リーディングでは、病気の対処方法だけを述べたのではなく、生き方、考え方、心の持ち方など、トータルにその人自身にアプローチしていきました。そのため、時には「貴方は何のために健康になりたいのか」ということを考えるよう、促したこともあります。 病気になる前の不摂生な生活に戻るために健康になりたいのであれば、今のままでいるほうが良い、とさえ述べたことがあります。

日ごろの不摂生が原因で体調を崩している場合には、それまでの生活習慣から改めていきたいものです。

エドガー・ケイシーの勧めた健康の基本原則
リーディングの主な健康に関するアプローチは下記の4つに集約され、4つの頭文字をとって、CAREと覚えます。

C 循環作用 Circulation

A 同化作用 Assimilation

R 弛緩作用 Relaxation

E 排泄作用 Elimination

C 循環作用:運動やオイルマッサージ、整骨療法などで循環を整えることが挙げられます。

A 同化作用 :食物を消化吸収する能力のことを言い、ケイシーは、毎日の食事を酸性食品20%、アルカリ性食品80%で構成し、水を1日7~8杯飲むようにとアドバイスしています。更に、不用な毒素を生じない食べ合わせや調理法などにも言及しています。

R 弛緩作用 :十分な睡眠、リラクゼーションの時間をとること。仕事や日中の活動と同じくらい、休息も必要であるとケイシーは述べています。

E 排泄作用 :身体の毒素を排出し、体内を浄化することで、身体を健康に保ってくれます。排泄を促すために、適度な運動、洗腸、蒸気浴、呼吸法、水を飲むこと、などがよく勧められました。

エドガー・ケイシー療法は、単に薬を飲んだり、注射をしたり、というような、誰かに癒してもらう、というようなものではなく、自分で自分に癒しをもたらすための積極的な働きかけが必要になってきます。また、体内に蓄積している毒素だけでなく、心に蓄積している毒素(ネガティブな思い、過去のトラウマ、怒り、妬みなど)も心の外に排出していくために、自分の心のクセや持ち方を変えていくことも大切です。
身体にとって不要なものは、いつまでも体の中に溜めておかないで、さっさと捨てていきましょう。

また、エドガー・ケイシー療法では、日々の食事は健康保持のための、とても大切な鍵となっています。日々の食事を見直し、あらためるということはすぐに実践できることの1つですが、食生活を変えることに困難を感じる方が多いのも事実です。これまで何を食べてきたか、何を考えてきたかで今の自分を作っていると言われます。食事についてもぜひ、おろそかにしないで、大切にして下さい。

更に、人によっては、健康を取り戻すために、魂の領域までアプローチする必要があることがあります。祈りや瞑想、夢解釈なども、自分の「内なるドクター」からのメッセージを受け取るために有力な方法です。自分をみつめる静かな時間を持つようにしましょう。